リフリート工法の特徴

鉄筋の錆の進行とコンクリートのひび割れ

鉄筋の錆の進行とコンクリートのひび割れ

躯体のアルカリ性を速やかに回復し、中性化による劣化を防止します。

「リフリート工法」は、既設建築物の老化防止と耐久性アップの強いニーズに応えるために、ただ単に欠損部分の埋戻し(パッチング)ではなく、素地内部から施工する他に類のないコンクリートの躯体改修、改善工法です。
本工法は特殊な無機系薬剤「RF-100」の塗布によって劣化した躯体にアルカリ性を付与し活性化すると同時に表面を強化し、各種性能がコンクリート躯体そのものに近く、耐久性の良いSBRポリマーセメントモルタルを用いてコンクリートを化学的・物理的にリフレッシュする工法です。また構造物の種類、損傷状況、改修目的に応じてモルタル工法、プレパックド コンクリート工法、ショットクリート工法などの専用材料と各種補強材料を組み合せて、きめ細かな施工を行います。
改修工事には、適切な材料を選ぶことはもちろん、施工技術も重要なウェイトをもっています。
そのため本工法の施工にあたっては、「リフリート工業会」加盟の業者が責任をもって実施いたします。

リフリート工法の適用範囲

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●適用構造物
  高架の道路・鉄道、ダム、桟橋、橋梁、各種シェルター、浄水場(槽)、汚水・排液処理場(槽)、下水道、擁壁、随道、等。

  

施工手順

鉄筋の腐食防止とコンクリートの劣化防止のために、化学的、物理的技術を取り入れた画期的な改修工法です。
リフリート工法の土木構造物への適用で最も特徴的な手順は「埋戻し」工程にあります。

断面欠損の程度に合わせて、下記の3種類を組み合せ、使い分けて仕様を組みます。

1.モルタル工法
SBR系ポリマーセメントモルタルを用いた左官埋戻し工法です。
対象→大断面、小断面欠損、特に小断面

 

2.プレバックドコンクリート
SBR系ポリマーセメントモルタルを注入材として用いる工法です。
対象→構造体、大断面欠損、特に梁、柱、桁等、

3.ショットクリート工法
SBR系ポリマーセメントモルタルを乾式で吹付ける工法です。特に速硬型です。
対象→構造体、大断面欠損
また、部材、環境、箇所により、1.ネット(メッシュ)、2.アンカーピン、3.保護材、4.鋼板貼り付け、5.注入材 等々
さらに組み合せて、施工仕様、手順を検討します。

 

リフリート工法の主な施工例

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一般建築物に比べて土木構造物の場合は、置かれている環境のきびしさ、立地条件によって、劣化の程度も軽いものから、重傷のものまで多種多様で、塩害、中性化、凍害、アルカリ骨材反応など症状によっては標準的なリフリート工法に加えて、プレパックドコンクリート工法、ショットクリート工法などを複合的に併用しなければならないものもあります。
施工例も数多く、高架道路、鉄道橋、桟橋、橋梁、各種シェルター、浄水層、汚水処理槽、下水道、擁壁、隧道など着実に施工実績を重ねています。